乾燥食品が生み出すバラエティ豊かな食生活

乾燥食品が生み出すバラエティ豊かな食生活

今、なぜ乾燥食品が注目されているの!?

韓流ブームにより、お隣の国・韓国の文化について見聞きする機会が増えています。韓流ドラマで、韓国の食事風景を目にされた方は多いでしょうし、実際に韓国を訪れて現地の食事を楽しまれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

近年、韓国では日本と同じように、西欧文化の流入や食品産業の発達によって食生活が多様化してきました。そこで問題になっているのが生活習慣病の増加。この問題を改善するべく、韓国では医食同源(いしょくどうげん)の考えのもと、伝統的な食品や調理法が見直されてきています。そのうちの一つが「乾燥食品」です。なかでもドライフルーツは手軽に楽しめる食品として若者にも人気です。

紀元前から続く素晴らしい保存法「乾燥」

古今東西、食品の保存法としてもっとも古いものが「乾燥」です。その歴史は、古代エジプトや古代バビロニアなど紀元前までさかのぼれるほど。食品の腐敗の原因となる水分を取り除くことで細菌・カビの繁殖を抑え、常温でも長期間の保存が可能です。水分がなくなるため軽くなり、手軽に持ち運べるようにもなります。また、水で戻すことでひと味違う食感が得られるため、食のバリエーションを増やす要因にもなりました。こうして世界中で乾燥食品は、日常的な食を維持し、さらに豊かにするものとして発展してきたのです。

日本にも乾燥食品がたくさん

私たちの住む日本にも乾燥食品はたくさんあります。かんぴょうや切り干し大根、干ししいたけ、魚介類の干物、昆布やひじきは、その代表的なもの。加工食品をさらに乾燥させた、高野豆腐や凍(し)みこんにゃく、お麩(ふ)といった食材、果物を干したもの(干し柿)なども乾燥食品です。また、忘れてはならないのが、毎日の食事に欠かせないお米などの穀類や豆類、お茶の保存法としても「乾燥」が用いられてきたこと。「乾燥」という技術によって、私たちの食生活がいかに豊かに保たれているかがわかりますね。

「乾燥食品」が改めて注目されているワケ

乾燥は食品の保存性を高めるだけでなく、おいしさをギュッと凝縮して素材の持つ旨味や香りを増す効果があります。先の韓国の例と同じように、日本でも健康的な食を目的に「乾燥食品」は関心を集めています。「切り干し大根」や「干ししいたけ」では、天日干しで太陽の光(紫外線)を浴びることでビタミンやミネラルが十数倍にも増加するといったデータも注目されています。雑誌やテレビ番組でも乾燥食品が取り上げられることが増えているのはみなさんの実感としてもあるのではないでしょうか。

また、フードロスの観点から、旬の食材を余すところなく活用するという意味でも「乾燥」という手法への関心は高まっており、従来からの天日干しといった乾燥方法に留まらず、さまざまな人工乾燥の技術が発達しています。

私たちは普段の食生活で、どれくらい乾燥食品を活用できているでしょうか? まだ知らない乾燥食品の魅力があるかもしれませんね。次のページでは、乾燥食品の魅力やメリットについて紹介しています。ぜひごらんいただき、食品の可能性やバラエティを広げることにお役立てください。

乾燥食品が持つさまざまなメリットをご紹介 乾燥食品のメリット

相談依頼・お問い合わせ

MENU

このページの先頭へ このページの先頭へ